社会保険未加入・未納のリスクは?
社会保険とは、会社で加入する「厚生年金・健康保険」の2つの総称として使われることが多いようです。(本来は、雇用保険や労災保険なども社会保険に入ります。)
厚生年金はご存知の通り、公的な年金制度であり、主に、老後の収入を補う目的があります。健康保険は労働者がケガをしたり病気になった際に医療費の負担を軽減させる目的で設けられた公的な保険制度です。
社会保険に加入しなければならない事業所が、未加入であったり、加入しているけれど保険料が未納であったりすると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
まず、未加入の場合には、追徴と罰金があります。未加入が発覚すると、該当する者の社会保険料を2年間に遡って追徴されます。これを事業所と被保険者で折半して支払うのですが、従業員がすでに退職をしていて連絡がつかないなどの場合、事業所が代わりに負担しなければならないこともあります。
また、未納のペナルティとしては、延滞金があります。
マイナンバー制度によって、所得や他の行政サービスの受給状況を把握しやすくなり、負担を不当に免れることや給付を不正に受けることを防止することで、社会保障をこれまで以上にきめ細やかに、かつ的確に行うことができるといわれています。
近年は未加入、未納に対する調査や罰則規定が強化されてきていましたが、今後この動きがさらに強くなっていく可能性は高いでしょう。
これから起業する方や、現在、社会保険の加入義務があるのに加入してない方は注意が必要です。